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余命一年半と宣告された人間は
“何”を想うのか―――


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江戸川区の婦人服プレス加工業の工場を営む、渡部成俊さん。現62歳。
幼い頃に父親が他界してしまい、その後の家計を助けるために中学卒業まで一日も休まずに新聞配達のバイト。1円たりとも自分で使うことなく全額家に入れていたという。
いつかは自分のために働きたい... そう胸に秘めて出た社会は厳しく、会社でも苦労の連続。26歳の時に長年の苦労が実を結んで会社を設立。だが、同時に莫大な借金も抱えて…毎月60~70万の返済に宛がわないといけないという日々。それでも、奥さんと3人の息子と共に身を粉にして働いて、働いて、働いて、、55歳にして借金をようやく返済。「これからやっと家族に楽をさせてあげられる」、そう思った矢先の2002年10月、すい臓癌と診断されて摘出手術を受けた。渡部さんはこれを無事回復して、さぁこれからだ!
…というように、次なる人生を踏み出すはずに思えたが。。

05年5月に肺への転移が発覚。
この時60歳の渡部さんは、医師に「余命はあともって一年半」だと宣告された。

頭が真っ白になった。妻と二人、朝まで声と涙が枯れるまで泣いた。
今までの俺の人生は一体何だったんだろう。。
希望も未来もない一年半を、どうやって生きていけばいいのだろうか。
それが分からなくて…。なら今ここでピリオドを打ってもいいんじゃないか?そう思って、粉々に潰した睡眠薬をウイスキーと一緒に飲んだ。…自殺しようと思った。


余命宣告を受けた瞬間に、彼は一歩も前に進めなくなった。
なのに、彼は行動を起こす。
たまたま読んだ新聞に“命の授業”について触れたコラムがあった。彼はそれに興味を持って、すぐさま腰を上げた。。

宣告を受けた半年後には、自らあらゆる小中高校を回って、子供や親達に命の大切さを訴える講演を行い出した。自分の全てをさらけ出して、全ての想いと訴えを投げつけたのだ。
それはもう、ドラマや思想家の訴える綺麗事なんかではなくて…。
リアルに生と死を感じられる講演だった。

…もっとも私は、そのドキュメントを紹介するあるテレビ番組を見ただけに過ぎないけれど。それでもボロボロに泣いたんだけどね。。


ブラウン管越しであることが悔やまれるくらいに
強く生きる人の姿を、私は見た。
何故あんなにも強く生きられるのだろう、という疑問が浮かんだ。

確かに言える。
私には分からない。あの強さが。


分からないけど… 確かに感動した。
彼の強い生命と、自らの命を懸けた言葉の数々に、私は途轍もなく、途方もなく、遠慮も建前もなく、ただひたすら感動した。
そして、彼という存在に感謝をした。彼を今もこの世界に生かしてくれて、彼を知らない私にさえ、こうしてテレビを通じてでもいいから彼の生き方を知らせてくれた…運命にも似た“何か”に―――感謝をした。
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