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部屋の本棚を整理していて
昔よく使っていたレターセットの中に、ある手紙を見つけました。

幼稚園から小学校にかけて習っていた
ピアノの先生からの手紙でした。


今は、滅多に手紙なんてやりとりしないから
まるで時代の忘れ物みたいに
手紙って、不意にものすごく懐かしく思えたりしませんか?

母は、幼い頃からよく手紙を書くことをわたしに勧めていました。
お世話になった人へ、何かをくれた人へ、ちゃんと後でお礼の手紙を書きなさいね、、って。
今になって、それって結構大切なことだったんだなぁ、と思います。
人の文字って、人それぞれ違ったクセがあって
文字に表情があるから
手紙によって伝わる言葉もリアルだなぁ、と感じます。

もっともっと、いろんな人に手紙を書いて、手紙をもらっておけばよかった。
…なんて思ったりして。



ピアノを始めたキッカケは、幼馴染が始めたからでした。
幼稚園の頃です。

通っていたのは、YAMAHA音楽教室。

幼稚園ということで、始まりは「幼児科」というコースからだったので
CMにある、あの有名な…
「どれみふぁそーらふぁみっれっどー。そーふぁみっそふぁみれ…」
っていうのも、ピアノを弾く先生を囲んで、ちゃんと歌わされてましたよ。(´∀`)

小学校に上がると共に、「ジュニア」というコースに上がりました。

グループのレッスンと、個人のレッスンとがあって
グループの方は、主に音楽の知識やピアノの弾き方など色々なことを学んでいく、という感じで
個人の方は、生徒それぞれに合った(もしくは弾きたいジャンルの)テキストを使って、毎週何曲かずつ練習して仕上げていく、という、、まあ、街中の音楽教室と同じような感じです。

ちなみに、それぞれのコースで年1回、つまり合わせて年2回のコンサートがあって
時期がきたら、コンサートに向けての練習もしていました。

それぞれで毎週の授業で課題が出るんですが
それを、次の授業までに家で練習して―― 程度の習い事でした。


でね。
多分、小学校2年生の時だったと思う。

音楽的センスを見初められて…というかさ、ナルシストになるワケじゃないんですけど、まあ、ぶっちゃけ、、
「平凡の子よりは、ちょっと音楽のセンスがありそう…かな?」程度だと思います。
当時YAMAHAでは、「ジュニア」から「ジュニア専門」というコースへの編入がありました。
オーディションを受けて、合格すれば編入できるという。

先生が“アゲる”ものだから、親も乗り気になっちゃって…。(笑)
オーディションを受けることになったんですけど
そのために
音感をつけるとかで、、たとえば、鳴らされた音を耳コピで当てるとか。
その場で渡された楽譜を、初見で弾くとか。
そういったことが必要になって。
その特訓を、いつもの授業の後に個人的にやってくれたのが、この手紙をくれた先生でした。

先生は、幼児科時代から教えてくれていた人だったので
わたしのことをよく分かってくれていたし、面倒見も良かったので、彼女のことはとても大好きでした。
…ぁ、あと、幼い頃は美人の先生によくなつく性質だったもので…。(´ー`)゜笑


先生のおかげで、専門コースのオーディションに合格することが出来ました。

…でも、合格のための特訓なんて序の口。
入ってからが、さらにさらに大変だったんです。

特に、先生と一対一の個人レッスンが地獄でした…。
途中で引っ掛かるとまた最初から弾き直しになって、いつまでたっても一曲が終わらず、泣きながら弾いていました。
まるでモデルが本を頭に乗せて歩く訓練をするように、ピアノを弾く手の甲にポケットティッシュを乗せて、それを落とさずに弾けるように、、みたいなことまでやらされたりして。
マジでスパルタレッスン…。

ピアノというのが、ただの習い事に思えなくなった。
それが、たとえばどこかのお店にインテリアとして置いてあるのを見るだけでも、気持ち悪くなるくらいに。…それは言い過ぎか。(笑)

楽しくなんてなかった。
ピアノなんて、苦でしかなかった。

その頃には、あの先生は他のジュニアコースのクラスを持っていて、普段は会うことはなかったんですが…。
ある時、たまたま時間が重なって久しぶりに会えたんです。

その時に、わたしは耐えられなくなって…先生に吐き出してしまいました。


後日、先生がわたしに手紙をくれました。
夏の休暇を利用して、イタリアに行って来たということ。そこで外国の音楽に触れたという話。

「話す言葉は違うのに、音楽を聴いて感じる心は一緒なんだな、、
ということをすごく実感した。
音楽は世界共通のことばなんだと思う。」

小学生相手なのでもっとやわらかい言い回しですが、そういったことです。

どこかで誰かが絶対言っている言葉でしょう。
ドラマとか、雑誌とか、ライブのMCとか。
ありきたりじゃん、、今となっては誰もがそう思う内容でしょう。
でも、
当時のわたしにとっては、とても心を打たれる言葉だったんです。
単純に、音楽ってすごいな、、って思えたんです。



今手紙を読むことで、そういう想いを抱いた幼い頃を思い返すことが出来て
なんだか複雑な…しみじみとした気持ちになります。

今はもう、思い出した時に触るくらいのピアノと――自分。
それでも昔はいろいろあったんだよな、って。
泣きながらも頑張ってたんだよな、って。

なつかしいな、って思える。
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